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コロナ禍のこども

スタッフブログ

昨年12月中国武漢で発生されたといわれる新型コロナウイルスに翻弄されて早9か月が経つようです。

振り返ってみると、今年の頭頃には、中国からの輸入がストップし、あらゆるモノが入らない事態となり混乱を招きました。

マスクが品薄になったと思えばあっという間に全く手に入らなくなり、マスクと思えぬ高値でも入荷の知らせを聞けば朝早くからドラッグストアに長蛇の列。

情報が錯乱し、トイレットペーパー等の紙製品の買い占めや、外出自粛でおうち時間が長くなるため小麦粉、ホットケーキミックスが陳列棚からなくなりました。

パスタやパスタソースもなくなりましたね。。。ほんとに異様なことばかり。

この酷暑の中、見渡せばみんなマスク姿。お店のレジは、陳列棚まで続く間隔をあけて並んだ列。

異様と感じたのは最初だけで、知らぬ間にそれが普通の光景となりました。

 

学校は休校、分散登校、夏休み短縮を経て1学期の通知表を見ると、4月~7月で登校したのは30日余り。

「早く普通に学校に行きたい」と息子はよく言っていました。

 

そんな中、先日ネットニュースで目にした【落ちこぼれ世代】という言葉。

コロナ休校により、家でプリントや自主学習をする他学ぶ手段がなかった日数があまりにも長期間だったにも関わらず、年度末の延長はされないので例年と同じ授業内容を3月までに終わらせなければならない。

そんな中、遅れを夏休み短縮の措置や家庭学習くらいでは補うことはできず、学力が追いついてない再学習が必要な子供が9割とのこと。

それは親としてすごく感じます。でも学校や先生、国に対して責める気持ちは全くありません。

だけど【落ちこぼれ世代】って言葉が…すごく嫌だなぁと。思うのです。

(この教育評論家の方だけが使った言葉なのだとは思いますが)

 

【ゆとり世代】もいいようにはとられないワードでよく取り上げられます。

ただ私的には【ゆとり世代】のワードからは“穏やか”なイメージも持ちます。

でも、【落ちこぼれ世代】のワードからは“負”のイメージしか湧きません。

 

なんかもう、踏んだり蹴ったり。いたたまれない。。

 

小学5年生の息子は、先日なんとか日帰りで自然の家に行くことが出来ました。

自分が5年生の時には3泊4日で、川で飯ごう炊飯で食べたカレーやキャンプファイヤー、しんどかった登山にこわかった肝試し。

友達との寝泊まり。空気感。鮮明に覚えているほど人生のメインイベントのひとつだったと思います。

本来は7月に1泊で行くことになっていましたが延期となり、日帰りとなりましたが、それでも中止ではなく行けてよかった。

 

中2の甥っ子は、まだ修学旅行の目途が立っていません。

本来なら関西地区で遊園地やタクシー研修等楽しいことが目白押しのはずなのに。

全国を見れば、修学旅行が中止となった学校もたくさんあるようです。

 

コロナにより学校どころか家から出るのも一生懸命ガマンして、人生の大きなイベントを経験する機会をなくして、それでも状況を

一生懸命理解して

一生懸命我慢して

一生懸命一懸命乗り越えようとしている今の子供たちが

今後【落ちこぼれ世代】なんて呼ばれることになったら・・・

こんな悲しい事ないです。

 

落ちこぼれてなんかないよ。頑張ってくれてありがとう。

 

今の子供たちにとびっきりのHAPPYが訪れることをただただ心から願うばかりです。

 

どうか、コロナ禍で戦うこども戦士たちに【落ちこぼれ世代】という言葉だけは浸透しませんように。