Q.

完成見学会やモデルハウスでの注意点とは

A.

家を建てようと思った際に皆さんが思い浮かべるのは、まずSNSやHPでの情報収集だと思います。そこで気に入った会社を見つけ、その会社が実際に建てた家を見に行こうという事になると思います。モデルハウスに足を運んだり、完成見学会に参加したりしながら、具体的に家づくりを考えていく流れになると思います。実はその行為は非常に危険な場合もあり、このサイトを見て下さったあなたには、家づくりを依頼する会社をも違えない為に、是非知っておいてもらいたいことがいくつか御座いますので、ここではその誰も教えてくれない注意点を書いていきたいと思います。

モデルハウスと完成見学会の違いは何ですか?

この2つの違いについて、できるだけ細かくご説明いたします。

その会社が建てた建物を見るという点では共通しておりますが、決定的な違いがございます。

モデルハウスとは?

モデルハウスはその会社の最大の売りを強調して建てられたものです。会社の特徴やこだわりをふんだんに散りばめた家という事になりますが、ここで注意して欲しいのは、それは建物であって住まいではありません。とても広い玄関ホール、広いLDK、最新の高級キッチン。誰もが心を奪われる仕様で、あなたを自分の会社の虜にするための、魅せるための設えで作られております。

予算は会社が決めたもので、その中で流行りのアイテムや間取りなどを押さえ、あなたの家づくりの熱を加速させるための仕掛けが、そこかしこに備えられています。そのため一般的には一般的には手の届かない予算の仕様となっております。

住まいという考えで建てているのではなく、魅せるために建てている建物なので当然です。予算という概念を無視した造りであったり、メンテナンス性を重視した構造になっていないこともあります。

また、真夏にはひんやり涼しく、冬場にはポカポカ暖かいように感じて頂くために、一般家庭ではありえないような空調計画「冷暖房設備」により強制的に快適を演出している場合もございます。住むために必要な経費となる光熱費の支払いなどは一切考慮されていないこともあります。

モデルハウスはお客様に見て頂くことが前提としてつくられていますので、OPENと同時に通常の住まいとはかけ離れた数の冷暖房設備を全開で運転して、快適を感じてもらえるような演出をしていることも多いと思います。

※この根拠は、著者である私やスタッフが、数々のハウスメーカーのモデルハウスや工務店のモデルハウスへ足を運び、実際に見たことや、体感したことを記載しています。

実体験を基にした、モデルハウス攻略のいくつかのポイントをご説明いたします。

  • ◆モデルハウスに入る前に、家の周囲をぐるっと見渡し、室外機の大きさや置いている数に注目。
  • ◆担当者にモデルハウスの仕様が、その会社が一般的に建てている住まいの仕様かどうかを確認する。
  • ◆上記の仕様や躯体の性能数値について、違う担当者に確認して同一の答えが返ってくるか確認する。
  • ◆SNSや動画などで、その会社が「ダメ」と言っている事をモデルハウスでやっていないか確認する。
  • ◆上記を、その会社の過去の物件「施工事例」をみて同様に確認する。
  • ◆モデルハウスに掛かった建築費の「総額」を聞いてみる。

完成見学会でも共通するのですが、この点を押さえておけば、その会社が信頼できるかどうか見えてくると思います。

完成見学会とは?

文字通り、完成したばかりで、ご家族が住むために建てられた、ご家族の想いが詰まった実際の住まいです。

ですので、外観や内観の色味やデザイン、使っている設備などはあなたの好きなものではないこともあるでしょう。しかし、それこそ、そのご家族の想いが形になったものであり、あなたの為でも、会社が勝手につきな素材を使って建てたものでもなく、そこに住まわれるご家族の為のものだからです。

もしも、他社の完成見学会の建物を蔑むような会社や人がいたとしたら、それはそのご家族を蔑んでいるようなものです。そんな人を馬鹿にするような会社や人とは付き合いたくないですよね。

つまり完成見学会とは、そこに住まわれるご家族がいて、ご家族の要望が詰まった住まいを、ご希望の予算以内で建築した住まいを見せてもらえる、リアルサイズの住まいの見学ができるという位置づけです。

あなたが家づくりを考える際には、モデルハウスよりもよっぽど参考になる住まいを知るための勉強会と言えます。

完成見学会でも、モデルハウスと同様の事が言えると思います。

それは、その会社のこだわりが必ずあるからです。それがデザイン重視なのか、性能重視なのか。価格重視なのか、それぞれにその会社のこだわりを感じ取れると思います。目に見える姿に、あなたの感性との齟齬があっても、住まわれるご家族には最良であることから、その会社は言わば、どんな見た目でも叶えることでもできるという証明になると思います。しかし大切なのは性能であり価格であると思います。そこは、どんなものでもできるという方が逆に不安要素となります。性能でどんなことでもできるという事は、その会社に信念がないという事にもなります。家ごとに断熱材が違ったり、耐震性が違ったり。目に見えないものこそ、その会社の本質が見えるのではないでしょうか。

完成見学会を見る上でもポイントがありますのでご説明いたします。

  • ■高気密、高断熱、高耐震について、何を根拠とした数値なのか聞いてみる。
  • ■高気密なら、気密施工の留意点、気密測定を行っているか担当者に確認する。
  • ■高断熱なら、どんな断熱材を使って、その断熱材の熱伝導率や採用に至る理由を確認する。
  • ■高耐震であれば、性能表示されている等級を確認し耐震性に対するこだわりを確認する。
  • ■担当者にこの住まいの性能仕様が、どの住まいにも共通する仕様かどうかを確認する。
  • ■上記の仕様や躯体の性能数値について、違う担当者に確認して同一の答えが返ってくるか確認する。
  • ■SNSや動画などで、その会社が「ダメ」と言っている事をその住まいでやっていないか確認する。
  • ■省エネを売りにしているなら、この住まいのエネルギー削減率など、光熱費削減に資する対策を確認する。
  • ■デザインであれば、どのいう点に留意して設計しているか確認する。

このような点を押さえておけば、その会社が信用に値する会社であるかどうか判断できると思います。