おはようございます。

先日始まったRC3階建て、店舗併用住宅のリノベーションが始まりました。

今回の施工主様のご要望は、1階で飲食業を営むご両親が事業を引退する事になりまして、営業をしていた1階部分を、ご両親の終の棲家として住居にリノベーションします。

現在は2階と3階が居住スペースとなっておりますが、階段を毎日上り下りする労力と危険から、これまでよく働いてくれたご両親を1階で、フラットで楽な平屋感覚の生活を送ってもらいたいという要望もあります。

施工主様は現在マンションに住まわれておりますが、これを機に2階と3階をフルリノベーションし、ご両親と同居し子育ても支援してもらいながら、新しい住居へお引越しの予定です。

現在は物価も高騰しておりますので、このように古くなった住まいをリノベーションして快適に住まうのも1つの考えだと思います。その上、同居となれば様々な助け合いも出来るので、お互いにとってメリットは大きいと思います。

水回りもきちんと分けることで、世帯ごとのプライバシーも確保されますし、お互いに余計な気を遣う事もなく、本当に仲良く暮らしていけると思います。

躯体が昭和56年6月1日以降に確認申請を行い着工した建物であり、旧式ではありますが新耐震基準を満たした柱構造のRC造ですので、手を入れていくことで長く安心して暮らしていくことも可能です。もちろん高年数なのは間違いないので、様々な検討の余地はあります。

しかしながら、構造躯体にも致命的な損傷もなく、経年劣化でありがちな開口部のクラック程度で、こちらもきちんと防水処理して塗膜塗装することで、これ以上の劣化を防ぐことが可能であり、ご両親がきちんと保管してくれている図面類一式はRCの躯体図や構造計算もされた資料となっておりますので、こちらの工事が間違いなく実行されているということであれば、かなり安心できる建物です。

お店を営んでいたこともあり、増築や無理をしているところも多少はありますが、増築部は解体し元の状態に戻していくことになります。

四国中央市は地域風のやまじ風という、台風並みの強風が吹きますので、昔からRC建物は多い地域です。

そして、RC住宅をリフォームしているのを見かけますが、ありえない開口を空けたり、増築をかぶせたりして、無茶な工事も見かけます。

リノベーションは知識がないと大きな不具合につながります。雨漏れもよく耳にします。

工事する際は、きちんと知識を持った施工会社を選ぶことが重要です。

もとの躯体が見えてきました!

これから親子が仲良く、快適に暮らせる住居になるように心を込めて施工させて頂きます。